複雑且つ単純な形の真っ黒な穴

2010-01-31 by yuri

きっと、あたしのどこかには
そんな穴があいてるにちがいないのだ。

ぴったり埋まるカタチに
焦がれて焦がれて仕方ないに違いない。

何かを拾ってそこにあてがっては
落胆するから。

そして、その拾ったものを手放すことができない。

もしかしたら
はめ方が違うのかもしれない。

もしかしたら
穴のカタチが変化するかもしれない

そんな期待が捨てられないから。

そうやって持ったままの物が
どんどん溜まって
あたしは身動きがとれなくなるんだわ。

いっそ抱えたまま
生ぬるい柔らかな泥の沼に吸い込まれて
肺まで土に満たされて
落ち葉や腐った木の根っこと同化して
微生物に分解されて混ざり合って
あたしとわからないものと一緒になって
季節が変わっていくことも
誰かがいなくなることも

穏やかに見ていられるようになることと

ひたすらあたしとあたしじゃないものの間に境界線を引き
あたしであることを守り続け
邪魔なものやいらないものは排除し
あたしとともに在ってくれるものだけを
探しては捨て、選んではしまいこみ
その結果、
勝手につくり出した、捨てたものの幻影にとりつかれて
広がりすぎて収拾つかなくなったその穴に

あたしごと飲み込まれることと
 
どっちが幸せなんだろう?

でもきっと
あたしは、その穴が
どうしたって埋まらないことを知っているのに

どうして諦めないのかな?

そんなことを考えてると
無性に歌いたくなる今日この頃でした。




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